旧軍戦史雑想ノート  特設艦船戦史

   トップ > 特設艦船戦史 > 特設水上機母艦-特設水上機母艦「相良丸」

特設水上機母艦「相良丸」


【特設軍艦】
特設水上機母艦「相良丸」
日本郵船 S型貨物船

【竣工】
昭和  年

【基準排水量】
7,189㌧

【速力】
19,6Kt

【徴用】
昭和16年 1月 特設水上機母艦へ改装工事に入る

【完成】
昭和16年10月

【兵装】
15センチ単装砲1門

【搭載機】
水上偵察機または水上観測機12機
          [水偵、水観を前部に4機、後部に8機の計12機を搭載した]
三座水上偵察機8機 [昭和17年7月14日付改編]

【所属】
南遣艦隊〔開戦時〕
第一南遣艦隊〔昭和17年7月14日付改編〕

【艦長】

【飛行長】
村山利光  少佐  (海兵6期) 操縦

【飛行分隊長】
向山喜尚  中尉  (海兵6期) 偵察

【飛行士】
今坂国富  予備少尉(予備 期) 操縦

【飛行分隊士】
中山哲志  飛曹長 (乙飛1期) 操縦
中込幸恵  飛曹長 (偵練 期) 偵察

【先任搭乗員】
大澤正敏  一飛曹 (乙飛5期) 偵察
市川平八郎 一飛曹 (乙飛6期) 操縦      ~17年2月
                    ブリストル・ブレンハイム攻撃中、被弾。
中村正光  二飛曹 (甲飛3期) 操縦
根津文雄  二飛曹 (甲飛4期) 偵察
伊藤直蔵  二飛曹 (甲飛4期) 偵察
馬込 登  三飛曹 (操練 期) 操縦
伊藤一美  三飛曹 (偵練 期) 偵察      ~17年1月
                    ブリストル・ブレンハイム攻撃中、被弾。
藤代 護  三飛曹 (乙飛9期) 偵察
枝  林  一飛兵 (操練 期) 操縦
佐々木基治 二飛兵 (操練 期) 操縦
箭内    一飛兵 (偵練 期) 偵察 17年2月~

昭和16年10月31日
南遣艦隊(マレー攻略部隊)麾下、第九根拠地隊に編入。

昭和16年11月下旬
佐世保を出港、攻略部隊の集結地の海南島・三亜に向かう。
【搭載機】
零式水上観測機8機
補用機:九五式水上偵察機2機

昭和16年11月26日
海南島・三亜に到着、第十二航空戦隊の特設水上機母艦「山陽丸」「神川丸」の2隻と共に、第二航空部隊として作戦開始。
第十二航空戦隊
 特設水上機母艦「神川丸」
  搭載兵力:零式水上観測機 6(他に補用2)機
       零式水上偵察機 3(同1)機
 特設水上機母艦「山陽丸」
  搭載兵力:零式水上観測機 6(他に補用2)機
       零式水上偵察機 2(同1)機
第九根拠地隊
 特設水上機母艦「相良丸」
  搭載兵力:零式水上観測機 6(他に補用2)機
       九五式水上偵察機2機

マレー攻略部隊の護衛を行う。

昭和16年12月22日
「対潜哨戒」
シンゴラ東方にて、輸送船団を警戒中の水偵[筆者注:調査未完、機種不明]が、潜水艦を発見。六番対潜爆弾を投下。
その後、第一掃海隊の第四、五号掃海艇が付近海域を制圧した。
【戦果】
不明

昭和17年2月
スマトラ方面作戦に参加。
九五式水偵1機がシンゴラに残留し、対潜哨戒を実施。
【指揮官】
向山喜尚  中尉  偵察

藤代 護  三飛曹 偵察
佐々木基治 二飛兵 操縦

昭和17年2月
ブリストル・ブレンハイム双発爆撃機を攻撃中、高射砲弾により被弾、墜落。
【編成】
  操縦 市川平八郎 一飛曹 (乙飛6期)
  偵察 伊藤一美  三飛曹 (偵練 期)
【戦果】
【被害】
損失:
搭乗員戦死2名
【戦死者】
市川平八郎 一飛曹 (乙飛6期)
伊藤一美  三飛曹 (偵練 期)

昭和17年8月29日
第十一航空戦隊を中心としてR方面航空部隊が編成され、外南洋艦隊に編入。
 第十一航空戦隊
  水上機母艦「千歳」
  零式水上観測機・九五式水上偵察機16機
  零式水上偵察機 6機
  九四式水上偵察機1機
 第二南遣艦隊
  特設水上機母艦「山陽丸」
  零式水上観測機・九五式水上偵察機6機
 第三南遣艦隊
  特設水上機母艦「讃岐丸」
  零式水上観測機 8機
  零式水上偵察機 1機
  九四式水上偵察機1機

昭和17年9月1日付
「神川丸」が編入。
【編入】
第十一航空戦隊
 特設水上機母艦「神川丸」
  零式水上偵察機 2機
  二式水上戦闘機11機

同日付
【航空兵力】
各機種合計52機
 九五式水上偵察機・零式観測機30機
 九四式水上偵察機       2機
 零式水上偵察機        9機
 二式水上戦闘機       11機

昭和17年9月4日
「神川丸」搭載の二式水上戦闘機11機、零式水上偵察機2機が、ショ-トランド水上機基地に進出。
他に対岸のポポラング島にも水上機基地を設置。

昭和17年9月5日
ショートランド南西約150浬のイザベル島レカタ湾に水上機基地を設置。

昭和17年9月8日
「ガダルカナル島攻撃」
ルンガ泊地の、巡洋艦1隻、駆逐艦6隻、輸送船数隻を攻撃。
【編成】
機種、機数不明
【戦果】
撃沈:駆逐艦1隻
撃破:駆逐艦1隻
【被害】
不明

昭和17年9月13日
「艦隊上空哨戒」
詳細不明

同日
「ショ-トランド泊地上空哨戒。及び対潜哨戒」
詳細不明

昭和17年9月14日
「サンクリストバル島南方海域偵察」
インデスペンサブル礁より、零式水偵2機が出撃。

同日
夕刻 「ガダルカナル島飛行場薄暮攻撃」 指揮官:堀端武司大尉
   二式水戦2機、零式観測機19機で、ヘンダ-ソン飛行場攻撃。
   ガダルカナル上空F4F戦闘機多数と交戦。
【編成】
二式水戦  2機
零式観測機19機
「神川丸」水戦隊
  一番機
  二番機
【戦果】
撃墜:F4F戦闘機5(うち不確実1)機、飛行場3か所炎上。
【被害】
損失:5[未帰還3 被弾・着水時沈没2]機

昭和17年9月15日
「サンクリストバル島南方海域偵察」
インデスペンサブル礁より零式水偵2機で発進。
空母1隻を含む10数隻の艦隊を発見。
うち1機が、艦爆2機と交戦、被弾。
【戦果】
不明
【被害】
大破・焼却:1機

昭和17年9月16日
「サンクリストバル島南方海域偵察」
インデスペンサブル礁より零式水偵1機が発進。
巡洋艦、駆逐艦、計10数隻を発見。

同日
連合艦隊に現有航空兵力:26機(うち零観18機)を、57機(うち零観26機)に増強するよう要請。
横須賀の第一四航空隊水戦隊の派遣を決定し、在ラバウルの特設水母「聖川丸」が横須賀に急行し、二式水戦9機、零観4機を搭載、ショートランドに向かう。
特設水母「神川丸」も補給機受けとりの為、横須賀へ向かう。

昭和17年9月24日
特設水母「国川丸」ショ-トランドに到着。
外南洋艦隊に編入、R方面航空隊の指揮下に入る。
【編入】
第四艦隊
 特設水上機母艦「国川丸」
  零観6機

同日
「ボーイングB‐17「フライング・フォートレス」四発重爆撃機邀撃戦」
零観が邀撃、詳細不明。
【戦果】
撃墜確実:1機

昭和17年9月26日
「B-17重爆撃機邀撃戦」
零観が邀撃、詳細不明。
【戦果】
撃墜:1機

昭和17年10月3日
「輸送艦隊上空直衛」
零観8機で、「ガ」島に向かう輸送艦隊[潜水母艦「日進」と駆逐艦4隻]の上空哨戒。

昭和17年10月4日
「輸送艦隊上空直衛」
早朝 二式水戦2機、零観5機で、「ガ」島より帰る潜水母艦「日進」と駆逐艦4隻の
   上空哨戒中、B‐17重爆撃機5機、SBD爆撃機/TBF攻撃機18機と交戦。
   零観1機が、B‐17重爆撃機1機に体当りし、搭乗員2名は落下傘降下し、
   駆逐艦「秋月」に救助された。
【編成】
二式水戦2機
零観  5機
「千歳」飛行隊
 第二  小隊
  一番機
   操縦:黒丸直人  中尉
   偵察:
  二番機
   操縦:甲木清美  一飛兵
   偵察:宝田三千穂 二飛曹
【戦果】
撃墜  :B‐17重爆撃機1機(体当りにより)
【被害】
空中分解:落下傘降下 零観1機

昭和17年10月5日
早朝 駆逐艦6隻の上空警戒の為、レカタ水上機基地を零観3機が発進した際、敵機
   数機が来襲、これを邀撃。
【編成】
零観3機
 第一小隊
  一番機
   操縦
   偵察
  二番機
   操縦
   偵察
  三番機
   操縦
   偵察
【戦果】
撃墜:2(機種不明)機
【被害】
自爆:1機

同日
朝 ショ-トランド泊地に、艦載機21機来襲。泊地上空にて迎撃。(迎撃機数不明)
【戦果】
不明
【被害】
自爆:零観 2機
大破:飛行艇5機

同日
零観3機で、「ガ」島への輸送駆逐艦6隻の上空哨戒中、空襲を受け、揚陸成功は3隻のみ。
【戦果】
撃墜:2(機種不明)機
【被害】
自爆:1機

昭和17年10月8日
「輸送艦隊上空直衛」
「ガ」島へ第二回目の重火器輸送を終えた、潜水母艦「日進」と駆逐艦4隻の上空直衛中、2回に渡り延べ20数機の空襲を受け、零観隊は上空にいた零戦隊と協力し迎撃。
【戦果】
撃墜:10(機種不明)機
【被害】
R空 未帰還 :1機
   不時着水:2機

昭和17年10月10日
「艦隊上空直衛」
二式水戦2機 零観2機で、「ガ」島より帰途につく艦隊(軽巡1、駆逐艦9)の上空直衛中、戦爆連合30数機と交戦し、全機自爆。
【戦果】
撃墜:6(機種不明)機
【被害】
自爆:二式水戦2機
   零観  2機

同日
上記の戦闘により、R方面航空隊は、可動機が零になる。

昭和17年10月12日
「神川丸」により一四空の二式水戦9機が到着。

昭和17年10月15日
午後 「ガ」島より帰途に就いた、高速輸送船団6隻の上空直衛中、敵機多数と交戦。
   (詳細不明)

昭和17年10月16日
インデスペンサブル礁より発進の零式水偵が、「ガ」島南方約110海里に敵艦隊を発見。

昭和17年10月21日
インデスペンサブル礁よりの偵察を再開した。

昭和17年10月31日
編成替えの為、解隊。

昭和17年12月1日付
特設運送艦になる。

昭和18年1月下旬
「丙一号輸送」
東部ニューギニアのウエワクへの陸軍部隊輸送作戦
19~23日 ウエワク着
【編成】
丙一号輸送部隊
 第一艦隊・第九戦隊〔指揮官:岸 福治少将〕
  軽巡洋艦   「北上」(旗艦)
         「大井」
 第三水雷戦隊
  駆逐艦「初雪」「敷波」
  特設巡洋艦  「護国丸」
         「愛国丸」
  特設潜水母艦 「靖国丸」
  特設運送艦  「筥崎丸」
         「讃岐丸(特設水上機母艦)」
         「相良丸(特設水上機母艦)」
  特設敷設艦  「新京丸」
         「寿山丸」
   ?     「新玉丸」

昭和18年6月
御前崎南方にて雷撃を受け、損傷後坐礁、放棄された。



【参考文献】
主要参考文献 を参照下さい。

調査未完のため、今後大幅に加筆・改訂を予定しております。

初稿  2005-04-30 *「航空戦史雑想ノート」より転載
第2稿 2005-12-17
第3稿 2006-08-13 一部加筆



copyright © 2011 旧軍戦史雑想ノート all rights reserved.
inserted by FC2 system