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特設巡洋艦「西貢丸」〔特設砲艦〕


【特設軍艦】
特設巡洋艦「西貢(サイゴン)丸」〔特設砲艦〕
大阪商船 サイゴン航路

【入籍】
昭和16年9月20日 特設巡洋艦籍
(同日付で機雷敷設に従事する特設巡洋艦に指定された)
昭和18年4月    特設砲艦籍
(特設巡洋艦任務より特設砲艦に変更された)

【総トン数】
5,350トン

【速力】
16.0ノット

【装備】
12センチ単装砲  4基
7.7ミリ単装機銃機1基
機雷500個

【所属】
第一八戦隊:敷設艦  「常盤」
      特設砲艦 「西貢丸」
      特設敷設艦「高栄丸」
      特設砲艦 「第二号新興丸」

これらの特設艦は機雷を敷設する軌条が2条だったが、元来が貨物船だったので、機雷の搭載量が多かった。

昭和18年5月21日
軍令部総長:永野修身大将は、鎮海警備司令官:後藤英次中将に対し、黄海に対潜防御用機雷原を敷設すること下令した。
上記、第一八戦隊の特設敷設艦3隻は、一時的に鎮海警備府に編入され、朝鮮半島の南西端から南西に向け、長さ158浬に渡り2列6,000個の機雷を浅深度に敷設することになった。

九三式係繊触覚機雷を舞鶴を搭載。

昭和18年6月初め
黄海南部に3隻が並行に航行し、80メートル間隔で震度13メートルと23メートルに敷設。

昭和18年9月
敷設艦「那沙美」が黄海に機雷を敷設、同機雷原を強化。

昭和19年1月
敷設艦「厳島」が黄海に機雷を敷設、同機雷原を強化した。

昭和19年1月~2月
哨区が黄海の米潜水艦「スコーピオン」は、1月6日以後消息を絶ち、黄海に敷設された機雷原にて沈没したものと推定されている。
《米軍記録》
喪失:「スコーピオン」(艦長:M・G・シュミット中佐以下76名全員が行方不明)
*「スコーピオン」は日本商船4隻を撃沈している。

昭和19年10月?
哨区が黄海の米潜水艦「エスコラ-」は、9月18日ハワイを出撃(初出撃)。ミッドウェーで燃料を補給。10月17日に僚艦「パーチ」に「本艦の現在位置は朝鮮半島の南西方の黄海にあり」と通信を送り、以後、消息を絶った。黄海に敷設された機雷原にて沈没したものと推定されている。
《米軍記録》
喪失:「エスコラ-」
   (艦長:ウィリアム・J・ミリガン中佐以下82名全員が行方不明)
*「エスコラ-」による日本艦船の被害は無い。

昭和19年1月~6月
東シナ海に機雷12,000個を使用、4地点に大規模対潜機雷礁を敷設した。

昭和19年6月19~20日
第四機雷礁(沖縄付近)で敷設作業がおこなわれた。
第一八戦隊
 敷設艦  「常盤」
 特設砲艦 「西貢丸」
 特設敷設艦「高栄丸」
 特設砲艦 「第二号新興丸」
警戒隊
 水雷艇  「友鶴」(第四海上護衛隊)
 敷設艇  「鷹島」(大島防備隊)
 駆潜艇第五八号  (第四海上護衛隊)
 旧駆逐艦 「海威」(旧「樫」、1937年満州国に譲渡)
上記、敷設艦艇は、九三式機雷と六号二型機雷を合計1,650個を距離165キロ、各100メートル間隔で深度13メートルに敷設した。

昭和19年9月18日
マニラに向け航行中に雷撃を受け、搭載していた機雷/爆雷が大爆発を起こし沈没。

昭和20年1月
沖縄近海の配置についていた「ソードフィッシュ」への、一次哨区を離れ屋久島近海に移動する命令に対し、1月3日受信確認の通信を送信、以後、音信を絶ち、沖縄近海で機雷原にて沈没したと推定される。
《米軍記録》
喪失:「ソードフィッシュ」
   (艦長:K・E・モントローズ中佐以下89名全員が行方不明)
*ソードフィッシュは、駆逐艦「松風」を含む、日本艦船21隻を撃沈している。

*「西貢丸」の敷設した機雷による関連戦果は、米潜水艦3隻「スコーピオン」「エスコラー」「ソードフィッシュ」と推定される。

*特設砲艦「第二号新興丸」、特設敷設艦「高栄丸」の稿も参照下さい。



【参考文献】
主要参考文献 を参照下さい。

調査未完のため、今後大幅に加筆・改訂を予定しております。

初稿  2005-07-15
第2稿 2005-07-17 一部加筆
第3稿 2005-07-23 「西貢丸」「高栄丸」「新興丸」に分稿
第4稿 2005-08-15 一部加筆
第5稿 2005-09-30 一部訂正・加筆
第6稿 2005-12-03 一部修正・加筆

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