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特設巡洋艦「盤谷丸」


【特設軍艦】
特設巡洋艦「盤谷丸」

大阪商船

【入籍】
昭和16年9月20日 特設巡洋艦籍
(同日付で機雷敷設に従事する特設巡洋艦に指定された)

【総トン数】
5,351トン

【速力】
16.0ノット

【装備】
12センチ単装砲 四門
7.7ミリ単装機銃1基
機雷500個

【所属】
呉鎮守府

昭和17年10月
津軽海峡南東の下北半島尻屋崎(白糖灯台の北東7.7浬)に九三式機雷200個を敷設。

昭和18年11月
270個機雷を敷設。(敷設艦名等、詳細不明)

昭和19年7月
250個の機雷を敷設。(敷設艦名等、詳細不明)

津軽海峡南東方面に対潜機雷原を完成させた。

昭和19年6月14~18日[筆者注:特設監視艇「宮丸」の稿と重複します]
「三陸沖対潜攻撃」
〔6月14日〕
八戸の北方海域で、「相模川丸」(6,886トン/東洋海運)が雷撃を受ける。被害は不明だが沈没はしなかった。大湊防備部隊、北三陸部隊、大湊空が協同して潜水艦を探知、追跡。白糖灯台の北東7.7浬付近の機雷原に追い込んだ。
追跡艦艇は付近で、コルクや筏の破片を発見、幅50メートル、長さ5,200メートルの油帯を確認、撃沈確実とした。
〔6月18日〕
0700 北三陸部隊の特設監視艇「宮丸」(81トン/宮城県大浜漁業組合)が、物見
   崎南西10キロに南方へ幅100メートル、長さ2キロの油帯を発見。
0830 大湊空の水偵が現場に到着し、対潜爆弾3発を投下。
0849 「宮丸」が爆雷を投下。
1100 水偵が幅10メートル、長さ200メートルの油の流出を確認。
1300 「宮丸」が再度爆雷を投下。この攻撃で直径2メートルの気泡が上がり、油が
   湧出してきた。
1550 応援に来た特設駆潜艇「文山丸」(97トン/日本海洋漁業)が爆雷を投下。
2010 幅100メートルにわたり油が広がってきた。
   「文山丸」「宮丸」が投下した爆雷は18個。
【戦果】
撃沈:潜水艦1隻[水偵/特設監視艇「宮丸」/特設駆潜艇「文山丸」]
《米軍記録》
喪失:潜水艦「ゴレット」(艦長:J・S・クラーク中佐以下82名全員が戦死)
*「ゴレット」による撃沈戦果はない。

昭和19年11月7日
第二八特設掃海隊の特設掃海艇「第七福栄丸」(旧所有:満鮮運輸社/アウトエンジンの小型貨物船)が、津軽海峡南東を単艦で対潜警戒していた。(特設掃海艇には簡易式水中聴音機を搭載していた)
1235 左舷後方2,500メートルで水中音を捕らえた直後、水中音の推定位置に
   10メートルの水柱がたち、爆発音が2度聞えた。一瞬、黒い潜舵が見えた
   が、すぐ沈んでいった。
   沈没推定位置にて、約1時間、エンジンを止め聴音したが反応はなかった。
   やがて、米軍の防寒ジャンパー、タバコのラッキー・ストライクの箱が海面
   似浮かび上がった。
   機雷原付近を潜航中に機雷に触れ、沈没したと推定される。
《米軍記録》
喪失:潜水艦「アルバコア」(ヒュー・R・リマー少佐以下86名全員が戦死)
*「アルバコア」は、空母「大鳳」、軽巡「天龍」、駆逐艦「大潮」「漣」、駆潜艇165号、商船5隻を沈めている。



【参考文献】
主要参考文献 を参照下さい。

調査未完のため、今後大幅に加筆・改訂を予定しております。

初稿  2005-07-17
第2稿 2005-09-30 一部訂正・加筆
第3稿 2005-12-03 一部加筆



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